
アイゼン。
エルナスマップで滑らずに動けるだけでなく、
UG5が基本な靴装備の中実にUG7という特異性を持っていた事により
昔は靴装備の定番だったものだ。
今はアイゼンに頼らずとも、スパイクの書なる特殊な強化書を使えば
理論上は滑り止め効果を得ることが可能だ。

靴をつけずとも、ライディング状態になれば基本的にスパイク効果がある。
ワイルドハンターのジャガーライディングあたりは自動的にスパイク状態だ。
メカニックだけはプロトタイプが通常、タンク時にスパイクと特殊な仕様である。
この滑り止め効果、実はエルナス地域限定ではない。
通常マップにおいてもアイゼンを履く事で操作性が変わるのだ。
細かい滑りがほぼ起こらなくなり、キビキビ動けるようになる。
その操作性の差を解説していこう。
まずは加速だ。
移動165%で4フレーム・0.07秒・16ピクセル…とだけ書くとショボいが、
キャラクター0.3個ぶんぐらいの加速差が出るのだ。

減速も加速と大体同じぐらいの差がつく。
165%で7フレーム・0.12秒(止まるまでの時間)・15ピクセル…はともかく、
アイゼンを履いていても実は17ピクセルほど滑るのだ。
これがちょっとした難点を生んだりする。(詳細はのちに)

そして一番効果が出るのが方向転換だ。
加速と減速を合わせた数字よりは下だろ?と思いきや実際はもっと差が出る。
165%環境で実に17フレーム、0.29秒、66ピクセル。
キャラクター1.5個ぶんくらいの差をつけられるぞ!

加速と減速を足して2で掛けたみたいな数値だが、
これは減速の内部的なシステム上見た目では止まりきってるように見えても
まだ慣性が残っているから…だとかそんなところだろう。おそらく。たぶん。
基本的に移動速度が高ければ高いほど慣性も強まるので、
そのぶんスパイク効果の影響力は高まる。
最近実装されたノロマな英雄様などの場合、逆に恩恵は薄くなるだろう。
| 165% | 160% | 150% | 140% | 100% |
加速差 | 16px | 0.07秒 | 15px | 0.07秒 | 14px | 0.07秒 | 17px | 0.07秒 | 04px | 0.04秒 |
減速(アイゼン) | 17px | 0.14秒 | 18px | 0.11秒 | 13px | 0.14秒 | 15px | 0.14秒 | 08px | 0.04秒 |
減速(素足) | 32px | 0.26秒 | 34px | 0.26秒 | 27px | 0.26秒 | 25px | 0.21秒 | 15px | 0.18秒 |
ターン差 | 66px | 0.29秒 | 55px | 0.26秒 | 56px | 0.26秒 | 46px | 0.24秒 | 26px | 0.17秒 |
メジャーな移動速度系でやってみたが検証精度が糞にも劣るのがわかる。
速度%が低いのに数値が高かったりするのは単にこちらのやる気の問題だ。
本当はここに最大移動速度176%の
超火力職業を加えたかったが
殉教者になるつもりは無いので触れないことにした。
操作性とは別にスーパーノックバックの距離を縮める効果がある。
というか現代でスパイク効果の恩恵といえばまずコレだろう。
ヴェラッドの執拗な衝撃波連打にて足場からの転落を防げるかもしれないし
ベルルムのノックバック→火球コンボを喰らわずに済むかもしれない。
実際に試した訳ではないから知ったことではないが。

↑左から喰らう前の位置、アイゼン、素足
スーパーノックバック距離が381ピクセルから220ピクセルになる。
ただスーパーノックバックの詳しい情報をあまり知らないので、
もしかしたらノックバック距離は使う敵・スキルによって開きが出るかもしれない。
ただし、距離は縮んでも喰らった瞬間から1.50秒間行動不能になる仕様は
一切改善されないので注意されたし。
さて、メリットがあればデメリットも存在する。
まずよく知られてるようにアラン・メカニックと相性が悪い。
地滑り移動スキルはスーパーノックバックと大体同じ仕組みで移動しているので、
スパイク効果があると逆に機動性を損なうのだ。

…いや、距離が短くなるという事はつまるところ小回りが効くという事なので、
むしろアクション系ボスには有効な手立てかもしれないが…
そもそもこの二職は最初からその類のボスに向いてないのが現実かもしれない。
そしてスパイク効果の難点として位置調整がし辛い、という点がある。
アイゼンを履いていても減速する際は少し滑るという点は前述の通りだが、
対して加速は一瞬…もしくは最初から最高速で走り出せる。
これにより移動キーをどれだけ素早くチョン押ししようとも、
10ピクセル弱ほど一気に動いてしまうという問題点が生まれる。
PB鳥石像の安置殴りがギリギリだ、だとかホンテの小さい足場のような状況で
調整が出来なくなる…ようで、解決策はある。
垂直ジャンプ中に任意の移動キーを押す事で数ドット移動できるのだ。
…無論、アイゼン無しでチョン押し微調整した方が遥かに話は早い。
長々と書いたが、スパイク効果でとにかく重要なのはキビキビ動くということだ。
上下左右全ての加速度に左右される不安定で脆弱なフラッシュジャンプ系スキルより
一切の慣性に影響されず固定速度で駆けるグライド系スキルに抱かれたい!というような
日常生活に支障をきたすレベルの脅迫観念をお持ちのプレイヤーには是非お勧めしたい。
軟弱極まる慣性の呪縛から解き放たれ、新しい世界が開かれるだろう。
…とは言っても、そのスパイク効果を靴に宿らせるのはとても困難になっている。
本来スパイク書は交換可能だったのだが、今は何故か
交換不可に変更されている上
スパイク書を生産するための技術が、今は失われてしまっているのだ。
その昔は前提クエストをこなせばほんのわずかな材料でスパイク書を製作できたのだが、
「メーカー」という技術が失われた今となってはエルナス系MOBからの
レアドロップに頼る以外に入手方法がほぼ無い状況である。
…どころか、状況はより悪化している。You&Iアップデートでmobのドロップも一括改変された煽りか
モンスターブックのエルナス系MOBからスパイク書が無くなってしまっているのだ。

実際にエルナス系MOBを狩った訳では無いので本当に出ないかは不明だが
これでは現状、入手手段は無いに等しい。
その上10%書である以上数を揃えないことには話にもならないのだ。
少し前のイベント「ルートアビス50/100」でスパイク書を入手・成功させる事が
ラストチャンスになってしまった…のかもしれない。
つまり、だ。
スパイク効果が欲しい輩は俺に大金を寄越せばいいのだ。
- 2014/08/16(土) 21:44:19|
- 歯ぎしり
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