ここで、冒頭にも少し記した症状について、触れていきたいと思う。
症状には個人差が大きくあるが、よく言われるのは
緊張、手足のむくみ、腹部の膨満、、通常以上の食欲、頭や背中といった身体の痛み、にきびなどである。
上記のこれは一部であり、医学会では250以上もの身体症状をPMSによるものとして登録している。
また、それらの身体症状と対になるのが不快気分障害だ。
これは読んで字の通り、月経前に不快な気分を始めとした精神的に不安定な状態になりやすいというものである。
他人に攻撃的になる、理由もないのに悲しい気持ちになる、などが挙げられる。
身体症状と気分障害。
これら二つの症状が起こるメカニズムには繋がりがある。
出来るだけ分かりやすく説明していくよう心掛け、
また私の主張したい問題提起の根幹であり、
そして対処法の話へと続く大切な部分なので、
面倒だという人も出来れば読み飛ばさないで欲しい。
…そもそも誰も読んでいないという自虐はさておき。
二つの症状の共通原因、それは血糖値の低下である。
血糖値、血中に含まれる糖分の割合。
常に高いと糖尿病になってしまう、あの血糖値だ。
でんぷん質食事を摂ると上昇し、食事をしないと徐々に低下していく。
そしてその血糖値が一定の値を下回ると、食欲が増す他、脳内でアドレナリンが分泌され始める。
アドレナリン、これも聞いた事のある人は多いだろう。
興奮作用や攻撃性を高める効果のある脳内ホルモンの一つだ。
これにより精神状態が不安定になり、攻撃的になる、逃亡願望など、
外部からの刺激に強く反応しやすい精神状態になる。
血糖値の低下は更に身体にも影響を与える。
まず、血中の糖分を補填するために体内の細胞が、通常蓄えている糖分を放出し始める。
厄介なのは、放出した糖分の代わりに水分を取り込む事だ。
これは手足のむくみや体重増加を引き起こす。
後は、女性自身が身体症状を気にしたり、またそのために食事を控える事で、気分障害が余計に酷くなる、というループである。
太った、むくんだ、むかついた、誰かと喧嘩した。
そういう女性は、自分の生理周期と照らし合わせて見るといい。
恐らく合致している部分が多々あるのではないだろうか。
全ての夫婦喧嘩は月経前に起こっている、と言っても過言ではないらしい。
…などと言うと「夫婦喧嘩の原因は全て女性にあるというのか」と、厳しい叱責を受けそうなのでやめておく。
ともかく、女性の身体に対する理解を深める事は、女性自身にとってのみならず、
良い友人関係やパートナーシップを築くために、
我々男性にとっても、必要な事なのではなかろうか。
このPMSという考えが広まれば、我が国の離婚率も少しは下がってくれるかもしれない。
…などと言うと「全ての離婚の原因は云々
という訳で、今回は症状で手一杯だったため、次回は大事な対処法について記しておこうと思う。
- 2011/11/16(水) 18:38:40|
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